単一責務の原則

オブジェクト指向の原則 単一責務の原則 #03_変更理由単位でクラスを分ける

それでは,前回解説した「原則違反の例」の受注画面クラスを,変更理由単位でクラスを分けてみましょう。

1.1    変更理由ごとにクラスを分ける

前回解説した通り,受注画面クラスにはデータベースへのアクセス,メール送信,画面コントロールの入出力という3つの変更理由があることがわかったので,それぞれのクラスに分割してみます。

データベースへのアクセス部分

データベースではなくCSVへ登録するように変更

「データベースかな」とか「CSVかな」とかというのが,変更するかもしれないというのであれば,この受注出データアクセスクラスというのを分けておけばいいわけですね・・・

受注画面クラスの中で,データベースにアクセスするのではなく,データベースの受注データにアクセスするという単独のアクセスクラスを作ります。

メール送信部分

あとはメール送信をしているわけなので,このメール送信も独立して作れるよねと・・・

独立したメール送信クラスを作成することで,メール送信するときの仕様が変わっても,ここをいじればいいよねということになってきます。

画面コントロールの入出力

テキストボックスを別のコントロールに場合などの変更理由は,これに関しては,受注画面クラスにあるわけなので,これが変わったら受注画面クラスを変えるのは,仕方がないよねということで,画面のコントロール関係は受注画面クラスに残したままとします。まとめると次の図のように3つのクラスに分かれました。

これが変更理由に着眼点を置いたクラス分割ということになります。

C#とSQLServerを繋いでデータを操作する4つの方法

#01_はじめに
#02_VisualStudio2022のインストール
#03_SQLServerのインストール
#04_データベースとテーブルの作成
#05_プロジェクトの作成
#06_接続先文字列の作成
#07_データテーブルでのデータの取得
#08_Sqlアクセスクラスの作成
#09_SqlDataReaderでのデータ取得
#10_SqlDataReaderの結果をカスタムクラスに入れる方法
#11_SqlCommandでInsert文を発行する方法
#12_SqlCommandでUpdate文を発行する方法
#13_Update対象がなかったらInsertする方法
#14_SqlCommandでDelete文を発行する方法
#15_Dapperでデータを取得する方法
#16_DapperでInsert文を発行する方法
#17_EntityFrameworkをインストールしてDbContextを作成する方法
#18_EntityFrameworkでデータを取得する方法
#19_EntityFrameworkでInsert文を発行する方法
#20_EntityFrameworkでUpdate文を発行する方法
#21_EntityFrameworkでDelete文を発行する方法
#22_Helperクラスを作ってSqlCommand操作を共通化する方法
#23_パフォーマンスチェックの方法
#24_4つのデータのとり方のパフォーマンスチェック
#25_4つの結果を踏まえて講評
#26_さいごに

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