それでは,前回解説した「原則違反の例」の受注画面クラスを,変更理由単位でクラスを分けてみましょう。
1.1 変更理由ごとにクラスを分ける
前回解説した通り,受注画面クラスにはデータベースへのアクセス,メール送信,画面コントロールの入出力という3つの変更理由があることがわかったので,それぞれのクラスに分割してみます。
データベースへのアクセス部分
データベースではなくCSVへ登録するように変更
「データベースかな」とか「CSVかな」とかというのが,変更するかもしれないというのであれば,この受注出データアクセスクラスというのを分けておけばいいわけですね・・・
受注画面クラスの中で,データベースにアクセスするのではなく,データベースの受注データにアクセスするという単独のアクセスクラスを作ります。
メール送信部分
あとはメール送信をしているわけなので,このメール送信も独立して作れるよねと・・・
独立したメール送信クラスを作成することで,メール送信するときの仕様が変わっても,ここをいじればいいよねということになってきます。
画面コントロールの入出力
テキストボックスを別のコントロールに場合などの変更理由は,これに関しては,受注画面クラスにあるわけなので,これが変わったら受注画面クラスを変えるのは,仕方がないよねということで,画面のコントロール関係は受注画面クラスに残したままとします。まとめると次の図のように3つのクラスに分かれました。
これが変更理由に着眼点を置いたクラス分割ということになります。
■非公開コース「C#14新機能」プレゼント:
非公開コース「C#14新機能」(80分)をご覧になりたい方は
こちらからURLとパスワードを発行していますので、ご覧になってみてください。
非公開コース「C#14新機能」を観る
参考にした書籍
実戦で役立つ C#プログラミングのイディオム/定石&パターン
プログラミングC# 第8版
オブジェクト指向
・アジャイルソフトウェア開発の奥義 第2版 オブジェクト指向開発の神髄と匠の技
すばらしい本です。オブジェクト指向が詰まっています。
・オブジェクト脳のつくり方―Java・UML・EJBをマスターするための究極の基礎講座
サンプルコードはjavaですが,最初にオブジェクト指向に目覚めるのに最適な本です。
・Head Firstオブジェクト指向分析設計 ―頭とからだで覚えるオブジェクト指向の基本
マンガみたいな感じで読めて,オブジェクト指向について学べます。
・Clean Code アジャイルソフトウェア達人の技
・Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計
・Adaptive Code ~ C#実践開発手法
・.NETのエンタープライズアプリケーションアーキテクチャ
・実装パターン
廃盤のため異常に高くなりすぎなので,様子を見た方がいい気がします。一万円のボリュームがあるかどうかは微妙です。
・オブジェクト指向でなぜつくるのか
・レガシーコード改善ガイド
・リファクタリング 既存のコードを安全に改善する
デザインパターン
・オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン
・オブジェクト指向のこころ
・Head Firstデザインパターン ―頭とからだで覚えるデザインパターンの基本
ドメイン駆動開発
・エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計
・実践ドメイン駆動設計
・ドメイン駆動
・現場で役立つシステム設計の原則
・エンタープライズアプリケーションアーキテクチャパターン