C#でのデータ型について解説していきます。
プログラミングをしていく中で、データを扱うわけですが、そのデータが数値なのか、文字なのか、浮動小数点数なのか、イメージデータなのかで扱い方が変わってきます。プログラミングをする際は、処理に応じて、適切なデータ型を宣言する必要があります。
データ型を大きく分けると「数値」と「文字」があります。ほかにも色々ありますが、まずこの2つを見ていきましょう。
数値型
数値型は大きく分けて、整数と浮動小数点数に分かれます。小数点以下のあたいを扱う場合は浮動小数点数を使用する必要があります。
整数にしても、浮動小数点数にしてもいくつかの種類が用意されていますが、違いは格納できるデータの大きさです。
整数型
→byte , short , int , long
byteは1バイト、shortは2バイト、intは4バイト、longは8バイトを格納できます。
マイクロソフトの公式サイトが参考になります。
浮動小数点数型
→float , double
floatは4バイト、doubleは8バイトです。
浮動小数点数は小数点数の誤差が生じます。科学計算のような小数点以下5桁目等が少々誤差が出てもよいという場合はこれらの型で問題ありません。
金額計算のように、誤差が許されない場合はdecimal(8バイト)を使用しましょう。
文字列型
文字を扱う場合はstringを使います。stringを使えば文字を使うことができます。
ブール型
ブール型とはtrueかfalseの2種類を表す型になります。スイッチのONとOFFのような感じです。2種類しか選択肢がない場合によく使います。
使用例
using System.Windows.Forms; namespace S4.データ型 { public partial class Form1 : Form { public Form1() { InitializeComponent(); byte byteValue = 255; //byteは255までしか入らない。 //byte byteValue2 = 256; //byteは256だとコンパイルエラーになる short shortValue = 10; short shortMax = short.MaxValue; int intValue = 10; long longValue = 10; float floatValue = 1.23f; double doubleValue = 1.23d; decimal decimalValue = 1.23m; //bool型の使い方 bool boolValue = true; if(boolValue) { //trueのとき } if(!boolValue) { //falseのとき } if (boolValue == true) { //trueのとき } if (boolValue == false) { //falseのとき } //stringの使い方 string stringValue = "abcde"; string stringValue2 = "123"; } } }
使用例の補足
- 型に続けてMaxValueとするとその型の最大値が取得できます
- short.MaxValueなどと記述します。
- 同様にMinValueもあります。
- float floatValue = 1.23f;
- float型に値を代入する場合は「f」を語尾に着ける必要があります。
- double doubleValue = 1.23d;
- float型に値を代入する場合は「d」を語尾に着けてもいいですが、付けなくてもコンパイルエラーにはなりません。
- decimal decimalValue = 1.23m;
- decimal 型に値を代入する場合は「m」を語尾に着ける必要があります。