SQLServer【Index編】#S2_06_テーブルスキャンとは

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前回は検索条件ありで検索したのに,全件検索と同じだけ時間がかかり,「実行プラン」で確認すると,TableScanになっていた,というところまでお話しました。

テーブルスキャンとは

テーブルスキャンとは端から端までデータを読み込むことです。社員テーブルには5万件入っているので,「5万件読みました」というのがテーブルスキャンです。

だから,検索結果が1行だろうと5万件だろうと,同じだけ時間がかかります。

なぜ全部読み込むのか?

なぜ全部読み込むのかというと,「社員テーブル」の「Id」には1から50000までのIdを振っていますが,別に重複を不可にしているわけではないので,1行目に「Id=1」のデータが見つかったからといって,そこで検索を止めることはしないで,まだ「Id=1」のデータがあるかもしれないので,次の行も読み込みます。そうやって5万行目まで読み込み,結果的に「Id=1」のデータは1行しかないことがそこで初めてわかり,結果に1行だけ表示されているという事です。結局テーブルスキャンになっているという事です。

インデックスの必要性

インデックスとは,「Id」などの項目の値を,昇順などの順番に並べるという事です。今回のケースでも「Id順」になっていることが分かっていれば,「1」の次に「2」が来た時点で検索を完了できます。たとえ「1」「1」「1」「3」と「1」が複数あった場合も1よりも大きい数字が見つかった時点で検索を終了できるので,検索は各段に速くなります。

次回からは,テーブルスキャンにならないように,インデックスを作成した検索を行っていきます。