それでは続いて,警告を見ていきます。今回はSA1101です。
SA1101
この警告は「this」キーワードをつけなさいという警告になります。
警告をダブルクリックすると,Form1のコンストラクタのInitializeComponentに対して警告であることが分かります。このInitializeComponentに対してthisキーワードを付けなさいという意味になります。InitializeComponentをthis. InitializeComponent();とすればこの警告は消えます。
ルールの無効化に関して
このSA1101の警告理由のWEBサイトに移動し,日本語に翻訳すると,「読みやすさ」のルールとしてthisキーワードが必要とされていますが,毎回thisキーワードを書く必要が本当にあるのか?という疑問が出てきます。
このルール,私は不要と考えているので,この警告を対象外としています。開発チームで検討し,不要と判断した場合は,次回の解説の方法で無効にしてください。
#02_名前の付け方
#03_名前付けのガイドライン
#04_パスカルケースとキャメルケース
#05_パスカルとキャメルの内訳
#06_パスカルとキャメルの実演
#07_2文字の略語は大文字にする
#08_名前空間のガイドライン
#09_ローカルルールについて
#10_private変数にアンダーバーを付ける
#11_コントロールの名付け
#12_クラス名とファイル名の名づけ
#13_StyleCopAnalyzersについて
#14_StyleCopAnalyzersのインストール
#15_ネームスペースの調整
#16_SA0001_プロパティのビルドのXMLでファイルを指定しておくと消える
#17_CS1591_XMLコメントなし
#18_SA1101_thisが付いていない
#19_不要なルールを非表示にする方法
#20_SA1200_usingの場所
#21_SA1400_アクセス修飾子が明示的に定義されていない
#22_その他不要なルールを非表示
#23_コンストラクタとデストラクタを作成
#24_Private変数とパラメータ変数の命名
#25_中括弧の省略禁止と改行
#26_コメントはスラッシュ4つ
#27_プロパティのXMLコメント
#28_コンストラクタやプロパティの書く順番
#29_アクセスレベルを加味した書く順番
#30_インタフェースのIとファイル名の不一致
#31_最後に