C#に限らず,プログラミング言語は「変数」を使います。
変数とは値を保持するためのもので,プログラミングはその保持された値に対して計算したり,処理を分岐したりします。
変数には型というものがあり,数値や文字などがあります。
C#プログラミングに100%必要な型と変数を早速見ていきましょう!
変数
変数とは何かわかりますか?
変数とは値を入れておく入れ物と思ってください。
例えば「int」という変数を使うと,4バイトの整数を入れることができます。
この入れ物の事を変数と呼び,入れ物の種類の事を「型」(カタ)と呼びます。
「型」はいろいろありますが,基本的には覚える必要があります。
例えば「整数」「小数部のある値」「文字」「画像」などです。
数値だけでもいろいろな型がありますが,最初は簡単な整数型と文字型を使ったプログラミングをしてみましょう。
【int】「イント」と呼びます。
整数の入れ物になります。
C#ではマイナス20億からプラス20億までの値を扱うことができます。
これだけの値を扱えるのでC#で整数を扱うときはよく使います。
それでは使ってみましょう。
こんな感じで書きます。
public Form1() { InitializeComponent(); int intValue; intValue = 5; this.Text = intValue.ToString(); }
まず「int intValue;」は宣言といわれるものです。
intをintValueという名前で使いますよーという事を表しています。
そのあと,「intValue = 5」の部分はintValueという入れもに,数値の「5」を入れますという意味になります。
「this.Text = intValue.ToString();」この部分は前回のタイトルの代入と同じ喜記述になります。
this.Textに値を入れています。
ただ,this.Textは文字を入れるいれものなので,int(整数)を入れることができません。
C#では基本的には同じ型の代入しかできません。
this.Textの「Text」のあたりにカーソルをかざすと,次のようなポップアップ表示がされると思います。
「string Form.Text{get;set;}」と書いています。
初めて見る人は意味が分からないと思いますが,「string」というのは文字列を表しており,Form.Text(つまり,今回であればthis.Text)は文字型であるという事を示しています。
型が異なると代入ができないので,intを文字型に変更する必要があります。
それを実現するための処理はすでに「.NetFrameWork」に実装されており,
それを呼び出すだけでOKです。
それが整数の変数に「.ToString()」を付けることで可能になります。
要するに「this.Text = intValue.ToString();」はタイトルにintValueを文字に変換した値をいれて!という意味になります。
この状態で実行するとintValueは5なのでタイトルに「5」が表示されるはずです。
実行してみましょう。
これで整数の使い方がわかったので,整数の計算なんかもできるようになります。
次のようにすると今度は画面のタイトルに10と表示されますね。
public Form1() { InitializeComponent(); int intValue; intValue = 5; intValue = intValue * 2; this.Text = intValue.ToString(); }
これまで,変数は「int」と「string」を紹介しましたが,変数はまだほかにもいろいろとあります。
long short byte bool float double decimal long,short,byteは
どれも整数を格納するためintと同じですが,扱える範囲が異なります。
byte,short,int,longの順に大きな値が扱えます。
1バイト,2バイト,4バイト,8バイトの順に増えていきます。
バイト数だけ見ると倍になっていますが,扱える範囲は飛躍的に変わります。
byte |
0 ~ 255 |
符号なし 8 ビット整数 |
short |
-32,768 ~ 32,767 |
符号付き 16 ビット整数 |
int |
-2,147,483,64 ~ 2,147,483,647 |
符号付き 32 ビット整数 |
long |
-9,223,372,036,854,775,808 ~9,223,372,036,854,775,807 |
符号付き 64 ビット整数 |
bool型はTrueかFalseのどちらかを表します。
トゥルーとフォルス(フォールス)と発音します。
ONとOFFのような感じで,ONがTrue,OFFがFalseとなります。
取りうる値が2種類しかない場合に使います。
例えばエラーがあったかどうか?といった判断なんかで使います。
書き方はこんな感じです。
bool isError = false;
floatとdoubleは小数を扱うときに使います。
振動値が1.23m/s2という場合はこんな感じで書きます。
float vibrationValue = 1.23f;
最後のfはfloat型をあらわしていて,float型として数値を代入する場合は,数値の後にfと記載します。
floatとdoubleの違いは4バイトか8バイトかの違いになります。
floatが4バイト,doubleが8バイトになります。
decimalは数値を扱う型ですが,計算時に誤差が出ない型といわれています。
通用は金額計算などに使います。
これと対照に,多くの小数部を使う場合はdoubleを使うとよいでしょう。
その代わりdoubleやfloatは多少の誤差が出ます。
天文学的な計算に適しています。
代入
値の代入のやり方を見ていきましょう。int型の変数を宣言して値を代入するには次のように書きます。
int value; value = 10;
ただ,これは昔の書き方で,通常は1行で変数の宣言と値の代入は同時に行います。
int value = 10;
どちらも同じ意味ですが,2行にするのは冗長なので1行で行きましょう。 その他の型も基本的には同じ書き方をします。
まず「型」を書いてその次に「任意の名前」(大文字と小文字は区別されることに注意してください),「=」イコールでつないで右辺に「代入したい値」の順で書きます。
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