キーワード:Dictionary,SortedList,List
Dictionaryの使い方を見ていきましょう。
Dictionary<TKey,TValue>
TkeyとTValueの部分には任意の型を入れます。
Tkeyはキーとなる値
TValueにはキーに紐づけて保持する値を入れます。
例えばキーを数値,値が文字なら
Dictionary<int, string> dic = new Dictionary<int, string>();
こんな感じになります。
TValueにはstringではなく,カスタムクラスを入れることで
多くの値を設定できます。
要するに識別できるキーと値をペアで設定しましょうという事。
値の設定はキーとValueを同時に入れます。
dic.Add(32, "text32"); dic.Add(10, "text10"); dic.Add(20, "text20");
キーは重複できないので
dic.Add(32, "text32"); dic.Add(32, "text10"); dic.Add(20, "text20");
こんな感じになっていると32を2回目に入れた時点でエラーになります。
値を取得する場合はキーを指定して取得することができます。
var val = dic[20]; // value指定 text20が取得される
こんな感じになります。
似たようなリスト系のクラスにSortedListというのがあります。
書き方は同じです。
SortedList<int, string> slist = new SortedList<int, string>();
Dictionaryとの違いはSortedListの場合,Addした後に必ずキーでソートをするという事。
slist.Add(20, "text20"); slist.Add(32, "text32"); slist.Add(10, "text999");
こんな感じで入れても,最後にいれた10が先頭になります。
要するに,SortedListは毎回ソートされるため
キーの順番をランダムに入れる場合はAddするときの
パフォーマンスが悪いという事になります。
じゃあ使えないかというとそうではなく,
ソートされているため,値を取り出すときパフォーマンスはいいのです。
使いどころとしては,大量データで
その中から1件を探すような場合は高速で検索できます。
その場合はAddのパフォーマンスの兼ね合いがあるので
大量データのテストをして,どちらを使うかは検討してみてください。
ただ,私自身はDictionaryやSortedListはめったに使いません。
パフォーマンスが出ないときにSortedListを使うこともありますが,
基本的にはList<T>を使います。Listに関しては他の記事で書いているので
解説は省きますが,Listに対してFindで検索ができるため,
カスタムクラスのListで基本は対応しています。