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C#WPFの道#3!Gridの使い方をわかりやすく解説!

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Gridとは?

Gridとは、画面レイアウトを行と列で構成し、柔軟のあるグリッド領域を作り、そこにコントロールを配置することで、キレイな画面レイアウトを作成することができます。

イメージ的にはExcelのセルのような感じで、「何列目の何番目にButtonコントロールを設置する」といった使い方で、コントロールを配置することができます。Excelのセル結合のようなこともできるので、希望のマス構成で、レイアウトを作成することができます。

列の定義の書き方

Grid.ColumnDefinitionsの定義の中に、必要な列の数だけ「ColumnDefinition」を記述します。列のはばはWidthプロパティに絶対値で「100」等のピクセルを指定することもできますが、「*」を指定することで、均等な比率で横幅を調整することができます。例えば3列宣言していて、すべての列の定義が「*」の場合は、均等に3列の幅が作られます。「2*」などと、数字を*の前に記述すると、その列のみ2倍などの指定した値の倍率で確保されます。Widthプロパティに「Auto」を指定すると、設置したコントロールの幅で動的に変動します。

        <Grid.ColumnDefinitions>
            <ColumnDefinition Width="123"/>
            <ColumnDefinition Width="Auto"/>
            <ColumnDefinition Width="*"/>
            <ColumnDefinition Width="2*"/>
        </Grid.ColumnDefinitions>

行の定義の書き方

Grid.RowDefinitionsの定義の中に、必要な行の数だけ「RowDefinition」を記述します。列の幅はHeightプロパティに絶対値で「100」等のピクセルを指定することもできますが、「*」を指定することで、均等な比率で高さを調整することができます。例えば6行宣言していて、すべての行の定義が「*」の場合は、均等に6行の幅が作られます。「2*」などと、数字を*の前に記述すると、その行のみ2倍などの指定した値の倍率で確保されます。Heightプロパティに「Auto」を指定すると、設置したコントロールの高さで動的に変動します。

        <Grid.RowDefinitions>
            <RowDefinition Height="123"/>
            <RowDefinition Height="Auto"/>
            <RowDefinition Height="*"/>
            <RowDefinition Height="2*"/>
        </Grid.RowDefinitions>

コントロールをグリッドのどのマスに設置するかの指定方法

コントロールをグリッドのマスに設置する場合は、Grid.RowとGrid.Columnで配置する場所を指定します。インデックスは左上から0始まりです。

        <Button Grid.Row="1"
                Grid.Column="2"/>

セルを結合するときは、• Grid.ColumnSpanおよびGrid.RowSpanを使用します。指定した値だけセルを結合します。

サンプルコード

次のサンプルコードでは、電卓イメージのレイアウトを作成しています。最初に値を表示するラベルを設置し、その下に、電卓ボタンを設置しています。各ボタンはMarginを5にすることで、コントロールの周りの余白を5ピクセル確保しています。また上部のラベルと「0」のボタンはColumnSpanでセルの結合をしています。

<Window x:Class="WPF003.MainWindow"
        xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
        xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
        xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
        xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
        xmlns:local="clr-namespace:WPF003"
        mc:Ignorable="d"
        Title="MainWindow" Height="525" Width="350">
    <Grid>
        <Grid.ColumnDefinitions>
            <ColumnDefinition Width="*"/>
            <ColumnDefinition Width="*"/>
            <ColumnDefinition Width="*"/>
            <ColumnDefinition Width="*"/>
        </Grid.ColumnDefinitions>
        <Grid.RowDefinitions>
            <RowDefinition Height="2*"/>
            <RowDefinition Height="*"/>
            <RowDefinition Height="*"/>
            <RowDefinition Height="*"/>
            <RowDefinition Height="*"/>
            <RowDefinition Height="*"/>
        </Grid.RowDefinitions>

        <Label Content="0"
               HorizontalAlignment="Right"
               VerticalAlignment="Bottom"
               FontSize="60"
               Grid.ColumnSpan="4"/>

        <Button Content="AC"
                Margin="5"
                Grid.Column="0"
                Grid.Row="1"/>

        <Button Content="+/-"
                Margin="5"
                Grid.Row="1"
                Grid.Column="1"/>
        <Button Content="%"
                Margin="5"
                Grid.Row="1"
                Grid.Column="2"/>
        <Button Content="/"
                Margin="5"
                Grid.Row="1"
                Grid.Column="3"/>

        <Button Content="7"
                Margin="5"
                Grid.Row="2"
                Grid.Column="0"/>
        <Button Content="8"
                Margin="5"
                Grid.Row="2"
                Grid.Column="1"/>
        <Button Content="9"
                Margin="5"
                Grid.Row="2"
                Grid.Column="2"/>
        <Button Content="*"
                Margin="5"
                Grid.Row="2"
                Grid.Column="3"/>

        <Button Content="4"
                Margin="5"
                Grid.Row="3"
                Grid.Column="0"/>
        <Button Content="5"
                Margin="5"
                Grid.Row="3"
                Grid.Column="1"/>
        <Button Content="6"
                Margin="5"
                Grid.Row="3"
                Grid.Column="2"/>
        <Button Content="-"
                Margin="5"
                Grid.Row="3"
                Grid.Column="3"/>

        <Button Content="1"
                Margin="5"
                Grid.Row="4"
                Grid.Column="0"/>
        <Button Content="2"
                Margin="5"
                Grid.Row="4"
                Grid.Column="1"/>
        <Button Content="3"
                Margin="5"
                Grid.Row="4"
                Grid.Column="2"/>
        <Button Content="+"
                Margin="5"
                Grid.Row="4"
                Grid.Column="3"/>

        <Button Content="0"
                Margin="5"
                Grid.Row="5"
                Grid.Column="0"
                Grid.ColumnSpan="2"/>
        <Button Content="."
                Margin="5"
                Grid.Row="5"
                Grid.Column="2"/>
        <Button Content="="
                Margin="5"
                Grid.Row="5"
                Grid.Column="3"/>

    </Grid>
</Window>

このXamlを記述したときの画面レイアウトは次のようになります。

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