Editorとは?
Editorとは複数行の入力ができるテキストボックスです。前回レクチャーしたEntryとの違いは,Entryは1行入力,Editorは複数行入力可能という点です。Androidで文字を入力すると,Entryの場合はキーボード右下のキーがチェックマークになっており,これを押すと入力が完了という事になります。
Editorの場合は入力中のキーボード右下が改行キーになっていることからも,複数入力用のコントロールであることがわかると思います。
準備
今回はEditorPageというコンテンツページを作成して検証していきたいと思います。ここまで順番に解説をよんでいただいている方は,EditorPageという新規のコンテンツページを作って,ControlsPageから呼び出せるようにしてください。ここから初めて読んでいる方は,Xamarin.Formsのデフォルトで作成されるMainPageにEditorPageの実装をして問題ありません。
using System.Collections.Generic; using Xamarin.Forms; using Xamarin.Forms.Xaml; using XSample.Objects; namespace XSample.Pages { [XamlCompilation(XamlCompilationOptions.Compile)] public partial class ControlsPage : ContentPage { public ControlsPage() { InitializeComponent(); var items = new List<MenuDto>(); items.Add(new MenuDto("SwitchPage", "Switchの使い方", "mail.png")); items.Add(new MenuDto("EditorPage", "Editorは複数行の入力が可能。", "mail.png")); MyListView.ItemsSource = items; } private void MyListView_ItemTapped(object sender, ItemTappedEventArgs e) { var item = e.Item as MenuDto; if (item.Title == "SwitchPage") { Navigation.PushAsync(new SwitchPage()); } else if (item.Title == "EditorPage") { Navigation.PushAsync(new EditorPage()); } } } }
EditorPageの追加
Pagesフォルダーに新規追加でEditorPageという名前のコンテンツページを作成してください。作成されたらデフォルトのラベルを削除して,次のように記述します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <ContentPage xmlns="http://xamarin.com/schemas/2014/forms" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2009/xaml" x:Class="XSample.Pages.EditorPage"> <ContentPage.Content> <StackLayout> <Label Text="Entryは1行 Editorは複数行"/> <Entry BackgroundColor="LightBlue" VerticalOptions="FillAndExpand"/> <Editor BackgroundColor="LightGray" VerticalOptions="FillAndExpand"/> </StackLayout> </ContentPage.Content> </ContentPage>
Entryとの違いが分かるようにEntryとEditorの両方を記述します。それぞれに薄い青とグレーの背景色にして各コントロールが識別しやすくしています 。両方のコントロールのVerticalOptionsをFillAndExpandにしているのは,Entryにはどんなにエリアが広くても複数行入力ができないことが明確にわかるようにするためです。通常Entryは1行分の高さでいいのでEditorの領域のみを広げたほうが有効なレイアウトの使い方になります。
実行
ここまで書けたら実行してみましょう。Entryに1行しか入力できないことと,Editorには複数行入力できることが確認してみましょう。また,入力する際に表示されるキーボードの右下の「チェックキー」と「改行キー」の違いも確認しましょう。