前回はMeasureSqlServerを作って,MeasureFakeと切り替えて使うというお話をしました。今回は,そのMeasureFakeとMeasureSqlServerの切り替えるためのフラグを設定するクラスを作成します。そのフラグはどこからでも参照可能としておきたいので,Domain層にSharedというクラスを作成してそこにIsFakeというフラグを作ります。
今後は,IsFake以外にも設定関係など,どこからでも参照する可能性のあるものや,起動時に値が決定されるようなものは,Sharedクラスに入れるようにするといいでしょう。
Sharedクラスを作成する
Domainプロジェクトを右クリックして,「追加」「クラス」の順に選択します。
クラス名を「Shared」にして追加ボタンを押下します。
これでDomain層の直下に「Shared」というクラスが追加されます。
Sharedクラスの実装
Sharedクラスに次のように実装します。
namespace NDDD.Domain { public static class Shared { public static bool IsFake { get; } = true; } }
publicでstaticなIsFakeというboolのフラグを1つ作ります。このフラグがTrueの時はFakeを生成する,Falseの時はSqlServerクラスを生成するという感じで今後は実装をしていきますが,こういったクラスを生成するロジックは,デザインパターンのファクトリーパターンといって,生成を専門とするクラスにやらせることで,わかりやすい実装になるので,次回はそのあたりを解説していきます。