これまでエラーは例外で表現しましょうという話をしてきましたが,例外にも欠点があります。場合によっては例外を使わないほうがいいときもあるので,今回は例外の欠点というお話をしていきます。
例外の欠点とは?
例外の欠点は,パフォーマンスが悪いことです。1回例外を通知する程度なら問題ありませんが,何度も通知すると,数秒の時間がかかるケースがあります。何度も例外を通知してしまうような使い方はやめましょう。
例外を使ったほうがいい場合
例外を使ったほうがいいケースは,一発勝負で結果が出るような場合は例外でエラーを表現したほうがいいです。今回のMeasureFakeのFakeExceptionのように,ファイルがうまく読めなかったら例外通知で処理終了という事であれば,例外で表現してください。
例外を使わないほうがいいケース
For文などの繰り返し処理の中で,例外を起こして,それをcatchして,ぐるぐる回し続けるような使い方はしないでください。100回まわして100回例外が出る可能性があるとか,そんな使い方はNGです。数秒どころか数十秒,数分処理に時間がかかることがあります。
For文を回して,インデックスエラーになったらcatchして,引き続きfor文を回すというやり方はせず,そういう場合は,配列のLengthやCountをチェックして,範囲内の時のみ処理するなどという感じで実装します。
例外を通知する場所
今回はDataNotExistsExeptionをMeasureRepositoryで通知していますが,SqlServerにアクセスするInfrastructure層で行ったほうが,呼び出し側で意識する必要がなくなるので,そのほうがいいでしょう。