前回はシャープIfデバッグのお話をしました。お客さんにリリースする場合は必ずReleaseモードでリリースしましょう。デバッグモードはプログラマーのデバッグしやすいコードを書いてもいいですよ。というお話でした。
しかし見た目で識別できなかったら,ひょっとしたらDebugモードでリリースされているかも?と不安になりますよね。今回はそうならないように,明らかにデバッグモードの時は識別できるように,画面を改良していきます。
画面で明らかにデバッグモードであることを示す
LatestViewのデザイン画面を開いて,ツールボックスから「StatusStrip」を選びます。
こんな感じで画面下部に張り付くはずです。
ステータスバーにラベルを追加
続いてその張り付いたStatusStripの▼をクリックして,「StatusLabel」を選択します。
StatusLabelを張り付けたら,それを選択した状態で,プロパティからBackColorを選択して,色をRedにします。
続いてStatusLabelのTextに「デバッグモード」と記述します。そうすると,画面の下部に赤い背景で「デバッグモード」と記載されたラベルが出来上がります。
画面起動時に表示を切り替える
あとは,この赤いラベルをデバッグモードの時だけ表示するようにすると,画面を起動するだけで,Debugモードで動作しているかどうかが,一目でわかるようになります。
LatestViewのコード画面を開き,InitializeComponentの後に,次のようにコーディングします。
using NDDD.Infrastructure; using NDDD.Infrastructure.Fake; using NDDD.WinForm.ViewModels; using System.Windows.Forms; namespace NDDD.WinForm.Views { public partial class LatestView : Form { private LatestViewModel _viewModel = new LatestViewModel(Factories.CreateMeasure()); public LatestView() { InitializeComponent(); toolStripStatusLabel1.Visible = false; #if DEBUG toolStripStatusLabel1.Visible = true; #endif (省略) } private void SearchButton_Click(object sender, System.EventArgs e) { _viewModel.Search(); } } }
これで,デバッグモードの時だけ,赤いラベルが表示されるようになります。
デバッグモードの時
リリースモードの時
こんな感じで,最初に表示されるメニュー画面や,または,ベースフォームに入れて,すべての画面で赤いラベルが出るような感じにしておけば,誤ってデバッグバージョンがリリースされることはないかと思います。
今回の対応は,一例なので,自分が識別できるのであれば,どのような表し方でもOKです。