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ドメイン駆動開発_フォルダー構成編_#22_クラスを生成するファクトリークラスを作る

前回はFakeとSqlServerの切り替えを行う準備として,Sharedクラスを作り,そこにIsFakeフラグを作りました。今回は,それを使って実際にFakeとSqlServerを切り替えていきましょう。

ファクトリーパターン

オブジェクト指向の世界には色々な実装パターンがあり,クラスを生成するだけを専門とするファクトリーパターンというのが存在します。FakeとSqlServerのどちらを生成するのが正しいのか?という事を知っているクラスはアプリケーションに1つだけあればよくて,今回であればSharedのIsFakeの状態をみて,FakeとSqlServerを切り替えてほしいので,そういった生成を間違いなく行ってくれるクラスを作成します。そういう生成を専門にしたクラスをファクトリークラスと呼んでいます。

Factoriesクラスの作成

それでは実際にファクトリークラスを作っていきます。クラスの名前はFactoriesとします。Factory(ファクトリー)の複数形です。このFactoriesでは,各種リポジトリーの生成を行うことを目的としていて,IMeasureRepositoryの生成だけではないので,複数形としています。

Infrastructureの直下にFactoriesクラスを作成しましょう。Infrastructureのプロジェクトを右クリックして,「追加」「クラス」の順に選択します。

クラス名は先述の通り,「Factories」として「追加」を押下します。

Factoriesクラスのコーディング

それではコーディングをしていきましょう。

アクセス修飾子はpublicとし,アプリケーションに1つだけでいいのでstaticにしておきます。

ここに各リポジトリーの生成をするメソッドを作成していきます。今はIMeasureRepositoryしかないので,MeasureFakeとMeasureSqlServerの切り替えをするロジックを書いて行きます。

Factoriesの中でSqlServerとFakeを切り替える

それではメソッドを実装していきます。

IMeasureRepositoryを返却するpublicでstaticなメソッドを作ります。名前はCreateMeasureとします。CreateMeasureRepositoryとしてもいいでしょう。このメソッドの中で,前回作ったSharedのIsFakeを参照し,IsFakeがTrueの時はMeasureFake,Falseの時はMeasureSqlServerクラスを返却するようにコーディングします。

画面側でFactoriesを呼び出す

あとは,MeasureFakeを呼び出していたLatestViewのLatestViewModelを生成する部分でFactoriesを使用するように変更します。

これで,Sharedのフラグに応じて,FakeかSqlServerが生成されるようになりました。

動作を検証する

それでは動作を検証してみましょう。SharedのIsFakeをTrueのままで実行すると,今まで通り,Fakeの値が表示されます。

IsFakeがTrueの時

IsFakeをFalseにする

SharedのIsFakeをfalseにします。

実行すると,SqlServerの方に接続されるため未実装の例外が出ます。これで,うまく切り替わっているという事がわかると思います。

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