NDDD

ドメイン駆動開発_フォルダー構成編_#26_Factoriesの呼び出しはViewModelで行う

現在LatestViewの_viewModelを生成するときに,Factoriesクラスを呼び出していますが,Repositoryを指定しなかったら,自動的にFactoriesクラスが呼び出されるようにしたほうが,ViewModelを使いやすくなるため,そのように改良します。

現在

こんな感じで,LatestViewでFactoriesを呼び出しています。これを止めて,ViewModel側で行うようにします。

ViewModel側でFactoriesを呼び出すように変更する

using NDDD.Domain.Entities;
using NDDD.Domain.Ripositories;
using NDDD.Infrastructure;
using System;
using System.ComponentModel;

namespace NDDD.WinForm.ViewModels
{
    public class LatestViewModel : ViewModelBase
    {
        private IMeasureRepository _measureRepository;
        private MeasureEntity _measure;

        public LatestViewModel() :
            this(Factories.CreateMeasure())
        {
        }

        public LatestViewModel(IMeasureRepository measureRepository)
        {
            _measureRepository = measureRepository;
        }

      (省略)
    }
}

まず引数なしのコンストラクタを追加します。そしてそのコンストラクタから,引数ありのコンストラクタが呼ばれるように,this(Factories.CreateMeasure())と記述します。このようにしておくと,Viewからリポジトリー指定なしで呼び出されると,自動的にFactoriesのクラスが生成されることになります。

引数なしのコンストラクタから引数ありを呼び出す

引数なしのコンストラクタから,引数ありのコンストラクタを必ず呼び出すようにしてください。そうすることで,コードは引数ありのコンストラクタで共通化されるので,重複コードが防げます。引数なしと引数ありのコンストラクタで,同じコードを書くようなことはないようにしてください。

LatestViewの修正

using NDDD.Infrastructure;
using NDDD.Infrastructure.Fake;
using NDDD.Infrastructure.SqlServer;
using NDDD.WinForm.ViewModels;
using System.Windows.Forms;

namespace NDDD.WinForm.Views
{
    public partial class LatestView : Form
    {
        private LatestViewModel _viewModel = new LatestViewModel();
        public LatestView()
        {
            InitializeComponent();

         (省略)
    }
}

LatestViewでFactoriesクラスを使用していた場所は,指定なしでよくなったので,引数なしでViewModelを生成するように変更します。これで,コードがすっきりしました。

NDDD

#01_プロジェクトの作成

#02_プロジェクトの追加
#03_依存関係
#04_ドメイン駆動開発でApplication層は必要?
#05_Domainのフォルダー構成
#06_Infrastructureのフォルダー構成
#07_WinFormのフォルダー構成
#08_Testsのフォルダー構成
#09_テスト駆動で実装するための事前準備
#10_テストコードとViewModelの追加
#11_テストコードを追加する
#12_ Repositoriesフォルダーの作成
#13_ Entitiesフォルダーの作成
#14_ Mockの作成
#15_フォーム画面の作成
#16_画面のコントロールデータバインドする
#17_Fakeを使ってタミーデータを画面に表示させる
#18_Fakeデータを画面に通知する
#19_PropertyChangedの方法を変更する
#20_Fakeとデータベースの値を切り替える方法
#21_Sharedクラスを作成する
#22_クラスを生成するファクトリークラスを作る
#23_#if DEBUGでFakeデータがリリースされないようにする
#24_DEBUGモードであることをわかりやすくしておく
#25_Factories以外から生成できないようにしておく
#26_Factoriesの呼び出しはViewModelで行う
#27_外部の設定ファイルの値で判断する
#28_Fakeデータを切り替える方法
#29_FakePathを設定ファイルとSharedに移す
#30_Fakeデータのバリエーション
#31_Shareクラスの活用方法
#32_ベースフォームを作る
#33_SharedにログインIDを記憶する
#34_BaseFormでログインユーザーを表示する
#35_ValueObject
#36_ValueObjectを作成する
#37_抽象クラスValueObjectを使用してイコールの問題の解消
#38_AreaIdにビジネスロジックを入れる
#39_AreaIdクラスをEntityに乗せる
#40_MeasureDateの作成
#41_MeasureValueの作成
#42_オブジェクト指向の自動化
#43_Repositoryの具象クラス
#44_例外処理
#45_例外の作成
#46_インナーエクセプション
#47_例外の欠点
#48_メッセージの区分
#49_エラー処理の共通化
#50_ログの出力
#51_タイマー処理はどこに置く?
#52_タイマークラスの作成
#53_StaticValues
#54_Logics
#55_Helpers
#56_Module
#57_トランザクションはどこでかける?
#58_特徴を見極める
#59_さいごに