NDDD

ドメイン駆動開発_フォルダー構成編_#58_特徴を見極める

最後に全体を振り返り,どのようにクラス分けをするかの指標を解説します。

値を扱う場合は,アプリケーションに1つでいいのか,処理するたびに生成するべきかを考えましょう。SQLServerの接続先やログインユーザー情報はアプリケーションで1つだけ管理したほうが使いやすいですし,データベースから検索したデータは,その都度生成したほうが使いやすいです。そのあたりを精査し,1つでいいならstaticで作り,SharedかStaticValuesに入れます。リスト形式ならStaticValues,単体の値ならSharedに入れます。

その都度生成するデータベースなどの値はValueObjectとEntityにします。機械的にデータベースの列はValueObject,行はEntityとします。

ロジック

ロジックは値と一体型にしたほうがいいのか,ロジック単体化を判断します。一体型にしたほうがいい場合はValueObjectかEntityにします。独立させる場合はLogicsかHelperにします。ビジネスロジックを含む場合はLogicsに入れます。

このような感じで値とロジックの特性を見極めてクラス分けをしていってください。

NDDD

#01_プロジェクトの作成

#02_プロジェクトの追加
#03_依存関係
#04_ドメイン駆動開発でApplication層は必要?
#05_Domainのフォルダー構成
#06_Infrastructureのフォルダー構成
#07_WinFormのフォルダー構成
#08_Testsのフォルダー構成
#09_テスト駆動で実装するための事前準備
#10_テストコードとViewModelの追加
#11_テストコードを追加する
#12_ Repositoriesフォルダーの作成
#13_ Entitiesフォルダーの作成
#14_ Mockの作成
#15_フォーム画面の作成
#16_画面のコントロールデータバインドする
#17_Fakeを使ってタミーデータを画面に表示させる
#18_Fakeデータを画面に通知する
#19_PropertyChangedの方法を変更する
#20_Fakeとデータベースの値を切り替える方法
#21_Sharedクラスを作成する
#22_クラスを生成するファクトリークラスを作る
#23_#if DEBUGでFakeデータがリリースされないようにする
#24_DEBUGモードであることをわかりやすくしておく
#25_Factories以外から生成できないようにしておく
#26_Factoriesの呼び出しはViewModelで行う
#27_外部の設定ファイルの値で判断する
#28_Fakeデータを切り替える方法
#29_FakePathを設定ファイルとSharedに移す
#30_Fakeデータのバリエーション
#31_Shareクラスの活用方法
#32_ベースフォームを作る
#33_SharedにログインIDを記憶する
#34_BaseFormでログインユーザーを表示する
#35_ValueObject
#36_ValueObjectを作成する
#37_抽象クラスValueObjectを使用してイコールの問題の解消
#38_AreaIdにビジネスロジックを入れる
#39_AreaIdクラスをEntityに乗せる
#40_MeasureDateの作成
#41_MeasureValueの作成
#42_オブジェクト指向の自動化
#43_Repositoryの具象クラス
#44_例外処理
#45_例外の作成
#46_インナーエクセプション
#47_例外の欠点
#48_メッセージの区分
#49_エラー処理の共通化
#50_ログの出力
#51_タイマー処理はどこに置く?
#52_タイマークラスの作成
#53_StaticValues
#54_Logics
#55_Helpers
#56_Module
#57_トランザクションはどこでかける?
#58_特徴を見極める
#59_さいごに