今回は、このコース全体の流れをお伝えしておきます。まず大まかな地図を頭に入れておくと、以降の各章が「全体のどこに位置する話なのか」がわかりやすくなります。
図1 コース全体の構成図(Assembly/Type/メンバー情報/dynamic)
AssemblyとType
コース全体は、大きく「Assembly」と「Type」という2つの要素を中心に組み立てられています。
Assemblyは、C#でいうところのDLLやEXEファイルにあたるもので、C#のプロジェクト単位と考えるとイメージしやすいです。一方のTypeは「型」のことなので、クラスなどの単位を指します。
図2 AssemblyはDLL(プロジェクト)、TypeはクラスなどC#の型に対応する
つまり「どのDLLの、どのクラスか」ということが、このAssemblyとTypeという2つの情報によって特定できるわけです。この2つさえわかれば、インスタンスの生成ができます。
例えば「DDD.DomainというDLLの中のProductEntityというクラス」というところまで特定できれば、そのクラスがわかるので、ProductEntityのインスタンスを生成することができる、ということですね。
図3 AssemblyとTypeが特定できれば、ProductEntityのインスタンスを生成できる
コースの進め方
コースの進め方としては、まずTypeを解説し、続いてAssemblyを解説します。そのうえで、この2つを使ってインスタンスを生成するところまでを最初に扱います。
その後、生成したインスタンス(例えばProductEntityのインスタンス)を使って、動的にConstructor(コンストラクター)にアクセスしたり、Method(メソッド)にアクセスしたり、Property(プロパティ)にアクセスしたり、Field(フィールド)にアクセスしたり、Event(イベント)にアクセスしたりする方法を扱っていきます。つまり、Reflectionを使った動的なアクセスの仕方ですね。
最後に、dynamicを使った書き方を解説します。インスタンスを生成するところまではAssemblyとTypeの情報が必要ですが、インスタンスを生成した後であれば、dynamicを使うことで簡単にメンバーへアクセスできます。
ただし、dynamicではConstructorは扱えません。Method・Property・Field・Eventについては使えるので、コースの最後にdynamicを使った書き方を解説します。
図4 インスタンス生成後は、Method・Property・Field・Eventをdynamicでも扱える(Constructorは対象外)
このように、本コースは「Assembly・Typeでインスタンスを生成する」→「Reflectionで動的にメンバーへアクセスする」→「dynamicを使った書き方」という3段階の流れで進んでいきます。全体像を意識しながら、各章を読み進めてみてください。
目次
はじめに
A01_はじめに
A02_コースの概要
Type
B01_Typeクラスとは
B02_型からTypeを取得する
B03_自前の型からTypeを取得する
B04_インスタンスからTypeを取得する
B05_Typeのインスタンスは1つだけ
Assembly
C01_Assemblyとは
C02_Assemblyの生成_実行中のアセンブリを取得
C03_Assemblyの生成_アセンブリ名で取得
C04_Assemblyの生成_パスを指定して取得
C05_Assemblyの生成_呼び出し元を取得
C06_Assemblyの生成_型から取得
C07_すべての型を取得する
C08_publicな型だけを取得する
C09_名前を指定して型を取得する
C10_メタ情報の取得
インスタンスの生成
D01_インスタンスの生成
D02_インスタンス生成後の具体例
D03_空のコンストラクタがないとエラーになる
D04_Activatorを使ったインスタンスの生成
D05_引数ありのコンストラクタで生成する方法
ConstructorInfo
E01_コンストラクタの情報を取得
E02_パラメータの情報を取得
E03_コンストラクタの情報からインスタンスを生成する
E04_コンストラクタを検索して生成する
E05_public以外のコンストラクタを取得
E06_staticなコンストラクタがある場合の注意点
E07_コンストラクタのアクセスレベルを取得する
MethodInfo
F01_MethodInfo
F02_引数ありのメソッド呼び出し
F03_メソッドがオーバーロードされているときの指定方法
F04_GetMethods
F05_属性で取得する
F06_staticメソッドを呼び出す
F07_戻り値を取得する
PropertyInfo
G01_PropertyInfo
G02_GetProperties
G03_属性を使ったチェック
G04_汎用的なチェックメソッド
G05_CanWrite
FieldInfo
H01_FieldInfo
H02_public以外のFieldInfo
EventInfo
J01_EventInfoとは
J02_AddEventHandler
J03_EventInfoの注意点
J04_RemoveEventHandler
dynamicを利用したリフレクション
K01_dynamicを利用したリフレクション
K02_dynamicを利用したメソッドの呼び方
K03_オーバーライドされたメソッドの呼び出し
K04_メソッドの存在チェック
K05_dynamicを利用したプロパティへのアクセス
K06_dynamicを利用したフィールドへのアクセス
K07_dynamicを利用したイベントへのアクセス