リフレクション

C#文法 リフレクション B01_Typeクラスとは

System.Typeクラス

それでは今回は、Typeクラスについて解説していきます。

Typeクラスとは、System.Typeクラスのことです。System.Typeクラスは、Reflectionの中心的な存在であり、基本的にこのTypeクラスを窓口として、型の情報――たとえばクラスの情報や、クラスがどのようなメソッドを持っているかといった情報――を取得することができます。

図:System.Typeクラスは、Field・Method・Constructor・Property・Eventといった型のメタ情報への窓口となる

Typeインスタンスが生成されるタイミング

たとえば、Windows Formsでプロジェクトを作成し、何かしらのオブジェクトを生成する場面を考えてみましょう。変数を宣言したり、クラスをnewしたりするタイミングがあると思います。実は、ある型が最初にnewされたとき、その型のTypeクラス、すなわちTypeのインスタンスが生成されるようになっています。

つまり、どこかでStringが生成されると、その最初のタイミングで、内部的にStringのTypeインスタンスが生成されているということです。私たちが明示的にTypeクラスをnewするのではなく、内部的にTypeクラスのインスタンスが生成されている、という点がポイントです。

Windows Formsアプリのプロジェクトを新規作成する

作成直後のForm1.cs。ここに変数を宣言してみる

string型の変数を宣言すると、内部的にstringのTypeインスタンスが生成される

1クラス1インスタンスという考え方

考え方としては「1クラスにつき1インスタンス」です。たとえばStringであれば、String用のTypeインスタンスはただ1つだけ存在し、Stringが生成されるたびにTypeのインスタンスが増えていく、ということはありません。

TypeのインスタンスはStatic的に存在しており、アプリケーション内、より正確にはプロセス内でただ1つだけ保持されます。これはStaticクラスと同じ考え方だと捉えるとよいでしょう。

string型の変数を複数宣言しても、参照されるstringのTypeインスタンスは1つだけ

まとめ

このように、Typeクラスにはメタ情報、すなわち型に関する情報を取得できるようになっています。次回は、Typeインスタンスの取得方法について見ていきます。

リフレクション

はじめに
A01_はじめに
A02_コースの概要
Type
B01_Typeクラスとは
B02_型からTypeを取得する
B03_自前の型からTypeを取得する
B04_インスタンスからTypeを取得する
B05_Typeのインスタンスは1つだけ
Assembly
C01_Assemblyとは
C02_Assemblyの生成_実行中のアセンブリを取得
C03_Assemblyの生成_アセンブリ名で取得
C04_Assemblyの生成_パスを指定して取得
C05_Assemblyの生成_呼び出し元を取得
C06_Assemblyの生成_型から取得
C07_すべての型を取得する
C08_publicな型だけを取得する
C09_名前を指定して型を取得する
C10_メタ情報の取得
インスタンスの生成
D01_インスタンスの生成
D02_インスタンス生成後の具体例
D03_空のコンストラクタがないとエラーになる
D04_Activatorを使ったインスタンスの生成
D05_引数ありのコンストラクタで生成する方法
ConstructorInfo
E01_コンストラクタの情報を取得
E02_パラメータの情報を取得
E03_コンストラクタの情報からインスタンスを生成する
E04_コンストラクタを検索して生成する
E05_public以外のコンストラクタを取得
E06_staticなコンストラクタがある場合の注意点
E07_コンストラクタのアクセスレベルを取得する
MethodInfo
F01_MethodInfo
F02_引数ありのメソッド呼び出し
F03_メソッドがオーバーロードされているときの指定方法
F04_GetMethods
F05_属性で取得する
F06_staticメソッドを呼び出す
F07_戻り値を取得する
PropertyInfo
G01_PropertyInfo
G02_GetProperties
G03_属性を使ったチェック
G04_汎用的なチェックメソッド
G05_CanWrite

FieldInfo
H01_FieldInfo
H02_public以外のFieldInfo

EventInfo
J01_EventInfoとは
J02_AddEventHandler
J03_EventInfoの注意点
J04_RemoveEventHandler

dynamicを利用したリフレクション
K01_dynamicを利用したリフレクション
K02_dynamicを利用したメソッドの呼び方
K03_オーバーライドされたメソッドの呼び出し
K04_メソッドの存在チェック
K05_dynamicを利用したプロパティへのアクセス
K06_dynamicを利用したフィールドへのアクセス
K07_dynamicを利用したイベントへのアクセス