リフレクション

C#文法 リフレクション B04_インスタンスからTypeを取得する

typeofにインスタンスは指定できない

それでは今回は、インスタンスからTypeを取得するやり方について見ていきます。

実は、typeofにはインスタンスを指定することができません。たとえばstringの括弧の中にstringのインスタンスをはめ込んでも、コンパイルエラーになってしまいます。typeofはあくまで型名を受け取るためのキーワードだからです。

typeof(s1) のようにインスタンスを渡すとコンパイルエラーになる

GetTypeメソッドでインスタンスからTypeを取得する

インスタンスからTypeを取得したい場合は、GetTypeというメソッドを使います。たとえばstringであれば、s1というstringのインスタンスに対してGetTypeを呼び出せます。

s1.GetType() というメソッドが候補に表示される

このGetTypeは、実はobjectのメソッドです。objectはすべての型の元になる存在で、すべての型・クラスはobjectを継承しているため、GetTypeを呼び出すことができるのです。

System.ObjectのソースコードにもGetType()メソッドが定義されている

Type ss = s1.GetType(); と書けば、s1が指すstringのTypeインスタンスを取得できます。

Type ss = s1.GetType(); でインスタンスからTypeを取得する

自前の型でも同じ

自前の型の場合も考え方は同じです。product1というProductのインスタンスをnewしたとして、これをtypeofに入れてしまうとコンパイルエラーになります。

typeof(product1) もインスタンスを渡しているためコンパイルエラーになる

この場合も、インスタンスのGetTypeを呼び出せばTypeが取得できます。GetTypeはobjectのメソッドであり、すべてのクラスの元であるobjectを継承しているため、自前のクラスであってもGetTypeが使えるというわけです。値型であっても同様にGetTypeを呼び出すことができます。

Type pp = product1.GetType(); で自前のクラスのインスタンスからTypeを取得する

つまり、すべての型の元になっているobjectがあるおかげで、そのobject経由でランタイムが作ってくれているTypeのインスタンスを受け取ることができる、ということです。

objectを経由して、ランタイムが用意したTypeインスタンスが取得できる

まとめ

型の場合はtypeofで取得し、インスタンスになっている場合はそこからGetTypeで取得する――この2つの使い分けを押さえておきましょう。

リフレクション

はじめに
A01_はじめに
A02_コースの概要
Type
B01_Typeクラスとは
B02_型からTypeを取得する
B03_自前の型からTypeを取得する
B04_インスタンスからTypeを取得する
B05_Typeのインスタンスは1つだけ
Assembly
C01_Assemblyとは
C02_Assemblyの生成_実行中のアセンブリを取得
C03_Assemblyの生成_アセンブリ名で取得
C04_Assemblyの生成_パスを指定して取得
C05_Assemblyの生成_呼び出し元を取得
C06_Assemblyの生成_型から取得
C07_すべての型を取得する
C08_publicな型だけを取得する
C09_名前を指定して型を取得する
C10_メタ情報の取得
インスタンスの生成
D01_インスタンスの生成
D02_インスタンス生成後の具体例
D03_空のコンストラクタがないとエラーになる
D04_Activatorを使ったインスタンスの生成
D05_引数ありのコンストラクタで生成する方法
ConstructorInfo
E01_コンストラクタの情報を取得
E02_パラメータの情報を取得
E03_コンストラクタの情報からインスタンスを生成する
E04_コンストラクタを検索して生成する
E05_public以外のコンストラクタを取得
E06_staticなコンストラクタがある場合の注意点
E07_コンストラクタのアクセスレベルを取得する
MethodInfo
F01_MethodInfo
F02_引数ありのメソッド呼び出し
F03_メソッドがオーバーロードされているときの指定方法
F04_GetMethods
F05_属性で取得する
F06_staticメソッドを呼び出す
F07_戻り値を取得する
PropertyInfo
G01_PropertyInfo
G02_GetProperties
G03_属性を使ったチェック
G04_汎用的なチェックメソッド
G05_CanWrite

FieldInfo
H01_FieldInfo
H02_public以外のFieldInfo

EventInfo
J01_EventInfoとは
J02_AddEventHandler
J03_EventInfoの注意点
J04_RemoveEventHandler

dynamicを利用したリフレクション
K01_dynamicを利用したリフレクション
K02_dynamicを利用したメソッドの呼び方
K03_オーバーライドされたメソッドの呼び出し
K04_メソッドの存在チェック
K05_dynamicを利用したプロパティへのアクセス
K06_dynamicを利用したフィールドへのアクセス
K07_dynamicを利用したイベントへのアクセス