Assembly.CreateInstanceでインスタンスを生成する
ここからは、インスタンスの生成方法について見ていきます。インスタンスは、AssemblyからCreateすることもできますし、Activatorというクラスを使ってCreateすることもできます。まずは、Assemblyから生成するやり方から見ていきましょう。
インスタンスの生成方法
AssemblyとActivator、2つのやり方がありますが、今回はAssemblyの方から扱います。
インスタンスの生成方法にはAssemblyとActivatorの2種類がある
ボタンを追加して、「インスタンスの生成」というボタンにしてみます。やり方は、まずAssemblyを生成します。Anderson.DomainのAssemblyです。このAssemblyにはCreateInstanceというメソッドがあり、ここに型の名前を文字列で指定します。たとえばMailServiceであれば、Anderson.Domain.MailServiceのように指定します。
var m = a.CreateInstance(“Anderson.Domain.MailService”); で型の名前を文字列で指定してインスタンスを生成する
これを実行すると、MailServiceのインスタンスが取得できます。
mはobject型になっている
ここで、MailServiceにstringのAddressというプロパティがあったとします。
MailServiceにAddressプロパティを追加する
もう一度実行してみると、Addressはnullになっています。ただし、Reflectionはそもそもコンパイル時に型が定まらないシナリオで使うものなので、ここに何が入ってくるかは分かりません。
生成したインスタンスmを確認すると、Address プロパティはnullになっている
そのため、当然m.Addressのようには書けません。mにMailServiceが来るかどうかは保証されておらず、MailEntityかもしれないからです。特に型を指定していない場合、mはobject型として扱われるため、object型で書けるものしか書けない状態になっています。
mに対する入力候補は、Equals・GetType・ToString・GetHashCodeといったobject型のメンバーだけになる
実務での使い方
使い方としては、ここでインターフェースや抽象クラスといったベースクラスに変換し、変換できたらその型として処理を行う、という使い方がよく行われます。次回は、もう少し具体的な例題を見ていきます。
まとめ
Assembly.CreateInstanceを使うと、型の名前を文字列で指定してインスタンスを生成できます。ただし、戻り値はobject型になるため、そのままではその型固有のプロパティやメソッドにはアクセスできません。インターフェースや基底クラスへの変換と組み合わせて使うのが一般的です。
はじめに
A01_はじめに
A02_コースの概要
Type
B01_Typeクラスとは
B02_型からTypeを取得する
B03_自前の型からTypeを取得する
B04_インスタンスからTypeを取得する
B05_Typeのインスタンスは1つだけ
Assembly
C01_Assemblyとは
C02_Assemblyの生成_実行中のアセンブリを取得
C03_Assemblyの生成_アセンブリ名で取得
C04_Assemblyの生成_パスを指定して取得
C05_Assemblyの生成_呼び出し元を取得
C06_Assemblyの生成_型から取得
C07_すべての型を取得する
C08_publicな型だけを取得する
C09_名前を指定して型を取得する
C10_メタ情報の取得
インスタンスの生成
D01_インスタンスの生成
D02_インスタンス生成後の具体例
D03_空のコンストラクタがないとエラーになる
D04_Activatorを使ったインスタンスの生成
D05_引数ありのコンストラクタで生成する方法
ConstructorInfo
E01_コンストラクタの情報を取得
E02_パラメータの情報を取得
E03_コンストラクタの情報からインスタンスを生成する
E04_コンストラクタを検索して生成する
E05_public以外のコンストラクタを取得
E06_staticなコンストラクタがある場合の注意点
E07_コンストラクタのアクセスレベルを取得する
MethodInfo
F01_MethodInfo
F02_引数ありのメソッド呼び出し
F03_メソッドがオーバーロードされているときの指定方法
F04_GetMethods
F05_属性で取得する
F06_staticメソッドを呼び出す
F07_戻り値を取得する
PropertyInfo
G01_PropertyInfo
G02_GetProperties
G03_属性を使ったチェック
G04_汎用的なチェックメソッド
G05_CanWrite
FieldInfo
H01_FieldInfo
H02_public以外のFieldInfo
EventInfo
J01_EventInfoとは
J02_AddEventHandler
J03_EventInfoの注意点
J04_RemoveEventHandler
dynamicを利用したリフレクション
K01_dynamicを利用したリフレクション
K02_dynamicを利用したメソッドの呼び方
K03_オーバーライドされたメソッドの呼び出し
K04_メソッドの存在チェック
K05_dynamicを利用したプロパティへのアクセス
K06_dynamicを利用したフィールドへのアクセス
K07_dynamicを利用したイベントへのアクセス