リフレクション

C#文法 リフレクション J01_EventInfoとは

ここからはEventInfoについて見ていきます。EventInfoは、Reflectionを使ってイベント(event)にアクセスするための機能です。

図1 第9章「EventInfo」(デモアプリのメニュー画面)

イベントとは

イベントとは、例えばMailServiceクラスに作るとしたら、public eventというキーワードを付けて宣言するメンバーのことです。この宣言には必ずdelegate型を指定する必要があります。

図2 題材となるMailServiceクラス(Address、MailTextなどのメンバーを持つ)

MailServiceクラスに対して「public event」と入力すると、IntelliSenseにEventHandler<>やEventResetModeなど、delegate型の候補が一覧表示されます。イベントにはこのdelegate型を指定する必要があります。

図3 public eventと入力した際に表示されるdelegate型の候補

イベントに指定できるdelegate型

イベントに指定するdelegate型は、EventHandlerでもよいですし、自前で作成したdelegateでもかまいません。また、Action、戻り値が必要であればFuncを使うこともできます。まずはEventHandlerを使って宣言してみます。

図4 public event EventHandler OnSend; と宣言した状態

EventHandlerにカーソルを合わせると、ツールチップで「delegate void System.EventHandler(object sender, System.EventArgs e)」という定義が確認できます。senderとEventArgsを引数に取り、戻り値を返さないdelegateであることが分かります。

図5 EventHandlerのツールチップ(引数と戻り値の定義を確認)

引数や戻り値を自由に指定したい場合は、ActionやFuncを使うこともできます。Actionは戻り値を持たないdelegateで、Action<int>のように型引数を指定して引数の型を指定できます。

図6 public event Action<int> OnSend; と型引数を指定した例

「Action」と入力すると、IntelliSenseにAction関連の型が一覧表示されます。今回のイベントでは引数を必要としないため、型引数のないActionを使うことにします。

図7 Actionと入力した際のIntelliSense候補一覧

最終的に、今回はシンプルなActionを使ってイベントを宣言することにします。

図8 public event Action OnSend; (最終的な宣言)

このように、eventキーワードを付けられるものはdelegate型に限られます。EventHandler、自前のdelegate、Action、Func(戻り値が必要な場合)のいずれかを指定することになります。次回以降は、このdelegateに対してReflectionでイベントを追加したり削除したり、どのようなイベントがあるのかを確認したりする方法を見ていきます。

リフレクション

目次
はじめに
A01_はじめに
A02_コースの概要
Type
B01_Typeクラスとは
B02_型からTypeを取得する
B03_自前の型からTypeを取得する
B04_インスタンスからTypeを取得する
B05_Typeのインスタンスは1つだけ
Assembly
C01_Assemblyとは
C02_Assemblyの生成_実行中のアセンブリを取得
C03_Assemblyの生成_アセンブリ名で取得
C04_Assemblyの生成_パスを指定して取得
C05_Assemblyの生成_呼び出し元を取得
C06_Assemblyの生成_型から取得
C07_すべての型を取得する
C08_publicな型だけを取得する
C09_名前を指定して型を取得する
C10_メタ情報の取得
インスタンスの生成
D01_インスタンスの生成
D02_インスタンス生成後の具体例
D03_空のコンストラクタがないとエラーになる
D04_Activatorを使ったインスタンスの生成
D05_引数ありのコンストラクタで生成する方法
ConstructorInfo
E01_コンストラクタの情報を取得
E02_パラメータの情報を取得
E03_コンストラクタの情報からインスタンスを生成する
E04_コンストラクタを検索して生成する
E05_public以外のコンストラクタを取得
E06_staticなコンストラクタがある場合の注意点
E07_コンストラクタのアクセスレベルを取得する
MethodInfo
F01_MethodInfo
F02_引数ありのメソッド呼び出し
F03_メソッドがオーバーロードされているときの指定方法
F04_GetMethods
F05_属性で取得する
F06_staticメソッドを呼び出す
F07_戻り値を取得する
PropertyInfo
G01_PropertyInfo
G02_GetProperties
G03_属性を使ったチェック
G04_汎用的なチェックメソッド
G05_CanWrite
FieldInfo
H01_FieldInfo
H02_public以外のFieldInfo
EventInfo
J01_EventInfoとは
J02_AddEventHandler
J03_EventInfoの注意点
J04_RemoveEventHandler
dynamicを利用したリフレクション
K01_dynamicを利用したリフレクション
K02_dynamicを利用したメソッドの呼び方
K03_オーバーライドされたメソッドの呼び出し
K04_メソッドの存在チェック
K05_dynamicを利用したプロパティへのアクセス
K06_dynamicを利用したフィールドへのアクセス
K07_dynamicを利用したイベントへのアクセス