リフレクション

C#文法 リフレクション J04_RemoveEventHandler

前回は AddEventHandler を使ってイベントハンドラを動的に追加する方法を解説しました。今回はその逆、イベントハンドラを解除する RemoveEventHandler の使い方を見ていきます。

図1 前回作成した AddEventHandler のコード。EventInfo 経由でイベントに AAA メソッドを登録し、Send() を Invoke で呼び出している

イベントが発火する仕組みのおさらい

MailService クラスの Send() メソッドの中では OnSend?.Invoke() が呼ばれており、AddEventHandler で登録したハンドラ(AAA)がここで実行される仕組みになっています。

図2 MailService.cs 側のコード。Send() の中で OnSend?.Invoke() が呼ばれ、登録済みのハンドラに通知される

RemoveEventHandler でハンドラを解除する

イベントの解除も、これまでと同じ流れです。EventInfo(ei)に対して RemoveEventHandler を呼び出し、対象のインスタンスと解除したいメソッドを渡します。書き方は AddEventHandler のときとまったく同じで、メソッド名だけが変わる形です。

ei.RemoveEventHandler(instance, AAA);

図3 AddEventHandler と同じ書き方で RemoveEventHandler(instance, AAA) を追加する

ここで指定している AAA は、AddEventHandler のときに登録したメソッドと同じものです。「OnSend に登録されている AAA を解除する」という意味になります。

図4 AddEventHandler と RemoveEventHandler、どちらも同じ AAA メソッドを指定している点に注目

もう一度 Invoke して解除を確認する

解除できているかどうかを確認するために、これまでと同じ書き方で MethodInfo の Invoke をもう一度呼び出します。1回目の Invoke と同じコードなので、新しく覚えることはありません。

ei.RemoveEventHandler(instance, AAA);
m.Invoke(instance, null);

図5 RemoveEventHandler の直後にもう一度 m.Invoke(instance, null) を呼び出すコードを追加する

1回目の Invoke(Send の呼び出し)と2回目の Invoke(解除後の呼び出し)の間にブレークポイントを置き、それぞれの実行結果を見比べていきます。

図6 2回目の Invoke 行にブレークポイントを設定し、そこで一時停止させる

実行結果で解除を確認する

1回目の Invoke(RemoveEventHandler より前)を実行すると、出力ウィンドウには Send と aaa call!!!! の両方が表示されます。Send() の中身が実行され、登録済みの AAA ハンドラにも通知されていることが分かります。

図7 1回目の Invoke 実行結果。send!!!! と aaa call!!!! の両方が出力されている

続けて RemoveEventHandler を通過し、2回目の Invoke を実行すると、出力ウィンドウには send!!!! だけが追加され、aaa call!!!! は出力されません。Send() 自体は変わらず実行されますが、ハンドラが解除されているため AAA 側には通知が届かなくなっていることが確認できます。

図8 2回目の Invoke 実行結果。send!!!! のみが追加され、aaa call!!!! は出力されない=ハンドラが解除されたことが分かる

まとめ

EventInfo を使ったイベントの登録・解除は、次のようにまとめられます。

// 登録
ei.AddEventHandler(instance, AAA);

// 解除
ei.RemoveEventHandler(instance, AAA);

AddEventHandler と RemoveEventHandler は書き方が完全に対応しており、通常の += / -= による登録・解除を Reflection 経由で行っているイメージです。EventInfo を使えば、イベントの照会(GetEvents / GetEvent)に加えて、登録・解除まで動的に操作できることが分かりました。

リフレクション

目次
はじめに
A01_はじめに
A02_コースの概要
Type
B01_Typeクラスとは
B02_型からTypeを取得する
B03_自前の型からTypeを取得する
B04_インスタンスからTypeを取得する
B05_Typeのインスタンスは1つだけ
Assembly
C01_Assemblyとは
C02_Assemblyの生成_実行中のアセンブリを取得
C03_Assemblyの生成_アセンブリ名で取得
C04_Assemblyの生成_パスを指定して取得
C05_Assemblyの生成_呼び出し元を取得
C06_Assemblyの生成_型から取得
C07_すべての型を取得する
C08_publicな型だけを取得する
C09_名前を指定して型を取得する
C10_メタ情報の取得
インスタンスの生成
D01_インスタンスの生成
D02_インスタンス生成後の具体例
D03_空のコンストラクタがないとエラーになる
D04_Activatorを使ったインスタンスの生成
D05_引数ありのコンストラクタで生成する方法
ConstructorInfo
E01_コンストラクタの情報を取得
E02_パラメータの情報を取得
E03_コンストラクタの情報からインスタンスを生成する
E04_コンストラクタを検索して生成する
E05_public以外のコンストラクタを取得
E06_staticなコンストラクタがある場合の注意点
E07_コンストラクタのアクセスレベルを取得する
MethodInfo
F01_MethodInfo
F02_引数ありのメソッド呼び出し
F03_メソッドがオーバーロードされているときの指定方法
F04_GetMethods
F05_属性で取得する
F06_staticメソッドを呼び出す
F07_戻り値を取得する
PropertyInfo
G01_PropertyInfo
G02_GetProperties
G03_属性を使ったチェック
G04_汎用的なチェックメソッド
G05_CanWrite
FieldInfo
H01_FieldInfo
H02_public以外のFieldInfo
EventInfo
J01_EventInfoとは
J02_AddEventHandler
J03_EventInfoの注意点
J04_RemoveEventHandler
dynamicを利用したリフレクション
K01_dynamicを利用したリフレクション
K02_dynamicを利用したメソッドの呼び方
K03_オーバーライドされたメソッドの呼び出し
K04_メソッドの存在チェック
K05_dynamicを利用したプロパティへのアクセス
K06_dynamicを利用したフィールドへのアクセス
K07_dynamicを利用したイベントへのアクセス