リフレクション

C#文法 リフレクション C05_Assemblyの生成_呼び出し元を取得

GetExecutingAssemblyは自分自身しか取れない

今回はGetCallingAssemblyを見ていきます。これを使うと、呼び出し元のAssemblyが取得できます。

呼び出し元のアセンブリ

まず、Anderson.DomainのMailServiceの中でGetExecutingAssemblyをやってみるとどうなるかを確認します。これを参照設定して、Form1から呼び出してみましょう。

MailServiceのコンストラクタでGetExecutingAssembly()を呼び出す

Form1側でMailServiceをnewして実行してみると、Anderson.Domainという結果になります。つまり、GetExecutingAssemblyでは、呼び出した側(Form1・WinFormsApp3)ではなく、そのコードが書かれている自分自身(Anderson.Domain)が取得されるということです。

GetCallingAssemblyで呼び出し元を取得する

これに対して、呼び出し元――今回で言えばこの画面、つまりWinFormsApp3側――を取得したい場合は、GetCallingAssemblyを使います。

GetExecutingAssembly()とGetCallingAssembly()を並べて比較する

実行すると、aはAnderson.Domain、bはWinFormsApp3という結果になります。自分自身を取るのか、呼び出し元を取るのか、という違いです。

GetExecutingAssemblyで取得したaは、コードが書かれているAnderson.Domain自身になる

注意点:イベントハンドラの中で呼ぶ場合

ここでひとつ注意点があります。画面のイベントの中でGetCallingAssemblyを呼ぶと、イベントを通知しているDLLが取得されてしまう、という点です。

たとえば、Form1のコンストラクタでGetCallingAssemblyを呼んだ場合は、呼び出し元であるWinFormsApp3自身が取得できます。

コンストラクタでGetCallingAssemblyを呼ぶと、WinFormsApp3自身が取得できる

ところが、これをボタンクリックイベントの中に書いた場合は話が変わってきます。

ボタンクリックイベントの中でGetCallingAssemblyを呼び出し、そのままGetTypesで型を列挙してみる

なんとなく、この場合もWinFormsApp3のDLLが取得できそうな気がしますが、実際に実行してGetTypesで型を列挙してみると、とんでもない数の型がずらずらと出てきます。中身を見るとSystem.Windows.FormsのDLLで、1000個を超える型がすべて出てきているのです。

ボタンクリックイベント内でGetCallingAssemblyを呼ぶと、System.Windows.Forms(1790個の型を持つ)が取得されてしまう

これは、ボタンクリックというイベントは自分で呼び出しているのではなく、Windows Forms側から「通知」されて呼ばれているためです。そのため、通知している側――つまりSystem.Windows.Forms――のAssemblyが取得されてしまいます。コンストラクタやメソッドの中で呼ぶ分には自分(WinFormsApp3)が取得できますが、イベントハンドラの中で使う場合はこの点に注意が必要です。

まとめ

GetExecutingAssemblyはコードが書かれている自分自身のAssemblyを、GetCallingAssemblyは呼び出し元のAssemblyを取得します。ただし、イベントハンドラの中でGetCallingAssemblyを呼ぶと、イベントを通知しているフレームワーク側のAssemblyが取得されてしまうことがあるため、使う場所には注意しましょう。

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はじめに
A01_はじめに
A02_コースの概要
Type
B01_Typeクラスとは
B02_型からTypeを取得する
B03_自前の型からTypeを取得する
B04_インスタンスからTypeを取得する
B05_Typeのインスタンスは1つだけ
Assembly
C01_Assemblyとは
C02_Assemblyの生成_実行中のアセンブリを取得
C03_Assemblyの生成_アセンブリ名で取得
C04_Assemblyの生成_パスを指定して取得
C05_Assemblyの生成_呼び出し元を取得
C06_Assemblyの生成_型から取得
C07_すべての型を取得する
C08_publicな型だけを取得する
C09_名前を指定して型を取得する
C10_メタ情報の取得
インスタンスの生成
D01_インスタンスの生成
D02_インスタンス生成後の具体例
D03_空のコンストラクタがないとエラーになる
D04_Activatorを使ったインスタンスの生成
D05_引数ありのコンストラクタで生成する方法
ConstructorInfo
E01_コンストラクタの情報を取得
E02_パラメータの情報を取得
E03_コンストラクタの情報からインスタンスを生成する
E04_コンストラクタを検索して生成する
E05_public以外のコンストラクタを取得
E06_staticなコンストラクタがある場合の注意点
E07_コンストラクタのアクセスレベルを取得する
MethodInfo
F01_MethodInfo
F02_引数ありのメソッド呼び出し
F03_メソッドがオーバーロードされているときの指定方法
F04_GetMethods
F05_属性で取得する
F06_staticメソッドを呼び出す
F07_戻り値を取得する
PropertyInfo
G01_PropertyInfo
G02_GetProperties
G03_属性を使ったチェック
G04_汎用的なチェックメソッド
G05_CanWrite

FieldInfo
H01_FieldInfo
H02_public以外のFieldInfo

EventInfo
J01_EventInfoとは
J02_AddEventHandler
J03_EventInfoの注意点
J04_RemoveEventHandler

dynamicを利用したリフレクション
K01_dynamicを利用したリフレクション
K02_dynamicを利用したメソッドの呼び方
K03_オーバーライドされたメソッドの呼び出し
K04_メソッドの存在チェック
K05_dynamicを利用したプロパティへのアクセス
K06_dynamicを利用したフィールドへのアクセス
K07_dynamicを利用したイベントへのアクセス